リングでハロウィーン!? 12月31日にIBF世界スーパーバンダム級王座に挑戦する同級5位の小国以載(28=角海老宝石)が1日、後楽園ホールで開かれた所属ジムの興行であいさつに立った。

 が、その姿は全身タイツ…。大人気漫画「進撃の巨人」の巨人に扮(ふん)したが、あっけにとられた会場からの反応は薄い。「ハッピーハロウィーン!!」と叫びながら、「あ、1日違うか」と前日10月31日がハロウィーンだったがことに自らツッコミを入れたところで、ようやくわずかな苦笑が漏れた。1万円で購入したこん身のタイツだったが、「(キャンバスに)立ってるのがつらかった…」と思わぬ逆境にショック気味にうつむいた。

 もちろん、年末に控える世界初挑戦へはうつむいてなどいられない。王者ジョナタン・グスマン(27=ドミニカ共和国)については「めっちゃ強い。3対7で不利だと思う」と分析。前半から強気に攻めていくことに打開策を探るという。今月上旬には石垣島で走り込んでくる計画もある。

 世界戦の入場を聞かれると「そこではばっちり決めますよ。ワックス強めで髪もばっちりね」とニヤリ。底抜けに明るい兵庫県出身の関西人ボクサーは「勝ってチャンピオンになって、またあいさつできるように頑張ります!」と力強く宣言した。

 小国は元東洋太平洋、日本同級王者で戦績は18勝(7KO)1敗1分け。15年11月に2度防衛した日本王座を返上し、世界挑戦の準備に入っていた。グスマンは、今年7月に和気慎吾との同級王座決定戦に11回TKO勝ちし、今回が初防衛戦となる。