ボクシングの東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦の前日計量が4日に都内で行われた。

 初防衛戦となる王者比嘉大吾(21=白井具志堅)はリミットより200グラム軽い50・6キロ、挑戦者の同級5位フェリペ・カグブコブJr.(25=フィリピン)はリミットの50・8キロでクリアした。

 計量後の写真撮影では、挑戦者が比嘉をジッとにらんでいた。比嘉は「気がつかなかった。強気に来てくれれば、打ち合いになる。パンチがありそうだが、パンチでは負けない。打ち合いなら有利」と歓迎した。

 計量を終えると、タイトル挑戦時からココナツジュースを飲むのが恒例になっている。今回は野木トレーナーに勧められた甘酒をまず飲んで、水分と栄養を補給した。「アルコールは入ってないですよ」と笑う余裕があった。

 比嘉は10戦全勝全KOで、具志堅会長と同じ21歳での世界王者を目標にする。WBCで世界同級3位につけ、22歳の誕生日は来年8月9日。王者だったゴンサレス(ニカラグア)が返上し、1月に同級1位ソールンビサイ(タイ)と2位エルナンデス(メキシコ)が王座決定戦が決定済み。比嘉陣営は新王者の初防衛戦で挑戦をもくろむ。

 今回は初めて自らより身長が低い相手で、プロでは6戦目以来となるサウスポーとなる。「左のいろいろな相手とスパーリングしてきた。目標へ向けてここで勝たないと次はない。負けるわけにいかない」と自信満々だった。