IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也(34)が、来年1月4日の東京ドーム大会で棚橋弘至(39)と防衛戦を行うことになった。内藤はリーサルをデスティーノで退け、初防衛に成功。直後、リングに登場した棚橋の“立候補”を「最後の晴れ舞台に」と受諾した。

 リング上のやりとりは、完全に立場が逆転していた。7年連続の“ドーム大会のメイン”にこだわる“元エース”の「皮肉だけど、オマエが俺の最後の希望だ」という必死の叫びに「棚橋、今、プロレス界で最も神ってる男がわかるか? そんなに俺に構ってほしいか?」と、余裕たっぷりに上から目線で応じた。

 内藤は「俺の理想の相手とは違うけど、予想は当たったかな。棚橋が出て来ると思った。もう彼はトップじゃないけど、新日本を引っ張ってきた背中は見てきたからさ」。過去の男に情けを与えたとでも言いたげに、不敵に笑った。【加藤裕一】