プロボクシングのIBF世界バンタム級14位大森将平(23=ウォズ)が28日、京都市内の所属ジムで練習を公開した。

 12月31日に同級王者リー・ハスキンス(32=英国)を相手に世界初挑戦する。この日はフィリピン人選手と6回のスパーリングで汗を流し「試合でハスキンスを倒すボクシングを完成させます」と力強く意気込んだ。

 王者は試合2週間前という異例の早さで、12月17日に来日予定。大森陣営にはジム付きの四つ星ホテル確保を要求している様子から、万全の調整で大みそかに合わせてきそうだ。それでも大森は「ベストコンディションを作るため(の早期来日)だと思うけれど、逆にありがたい。いい状態に勝ってこそ評価される。うれしい」と大歓迎の姿勢を強調した。

 ハスキンスは今月29日に33歳の誕生日を迎える。「今はハッピーでしょうけれど、33歳になって1カ月後(大みそか)はね。あんまり良くない年明けにさせたい」。スパーリングではフィリピン人のパートナーが、ビデオで研究し、ハスキンス独特の上体を揺らす動きを体現している。世界戦までのスパーリング目安は150ラウンド。地元京都生まれの大森も、最高の仕上げで王者を迎え撃つ。