日本スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が2日に都内であり、王者尾川堅一(28=帝拳)が100グラムアンダーの58・8キロ、挑戦者の同級1位内藤律樹(25=E&Jカシアス)はリミットの58・97キロでパスした。

 両者は立場が逆だった昨年12月のタイトルマッチで対戦。挑戦者だった尾川が5回負傷判定勝ちで新王者となり、13戦無敗だった内藤は初黒星を喫した過去がある。1年ぶりとなる因縁のリマッチのテーマはともに「完全決着」。前売り券が1カ月前に売りきれ、残すは当日券のみという、今年最も注目されているといっても過言でない日本王座戦に、計量後に並び立った2人は引き締まった表情でポーズを決めた。

 V3戦となる尾川が「大きな舞台にいけるように、国内卒業できるチャンス。(再戦の)理由はないです。年内に試合をしたいなと思ったので」と言えば、内藤は「うれしいですよ。ずっとリベンジしたくて。それがかなった」と対照的。ただ、満員の会場での試合について聞かれると前者は「プロとして喜ばせたい」、後者も「面白い試合になる」と、両者ともに熱闘を確約した。