IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)のV2戦の標的が決まった。IBF世界ミニマム級8位サマートレック・ゴーキャットジム(31=タイ)との対戦が、2日に横浜市内のジムで発表された。30日に東京・有明コロシアムで、WBO世界スーパーフライ級王者井上とのダブル世界戦となる。

 試合4週間前の決定にも、八重樫は「身が引き締まるが、アマでは明日決まることもある。1カ月前なら楽」と平然としていた。相手は井上が2年前のWBC同級王者時代に11回TKO勝ちしている。「知っている人という程度。相手より、自分の気持ちをつくれるかが一番」と話した。

 当初は11月26日の暫定王座決定戦の勝者と統一戦の予定だった。ところが、勝ったメリンド(フィリピン)が鼻骨骨折で辞退し、相手が見つからずに中止の可能性もあった。今回の一戦の勝者がメリンドと90日以内に対戦することで、この朝になってIBFからやっと承認が下りた。

 試合当日には彩夫人が33歳になる。2年前は7回KO負けで3階級制覇を逃した。「一昨年は残念な結果。今年はいい誕生日にしたい」。家族思いらしくV2を誓った。【河合香】