デビュー2年目の白姫美叶(20)が15分時間切れで引き分け、年内最後のホーム戦でシングル初勝利を逃した。果敢にドロップキックやトラースキックをたたき込むも、デビュー半年の桃野美桜(18=Marvelous)を仕留めきれず「悔しいというか情けない。ここで勝たなきゃって思ってた。今の自分は勝利が遠い」とうなだれた。

 ダブルリストアームで桃野を投げ飛ばし、トップロープからボディープレスも決めた。見せ場はつくったが、勝ちきれなかった。シングルではキャリア初の引き分けだったが「階段を上がったイメージはない。技のキレや、次の技に移行するスピードの正確さがまだ足りない」と反省ばかりが口をついた。

 10月16日の10周年記念大会で本名の岩田美香から心機一転、リングネームを変えたが勝利に結び付かない。「自分がレベルアップするしかない。技の精度、スタミナを見直す。このままやってても2、3年すぐたってしまう。そこを自分でどう変えていけるか」。美しいだけじゃ勝てない。来年こそは自分の殻を破る。