ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者長谷川穂積(35=真正)が9日、神戸市内で会見を開き、現役引退を表明した。

 長谷川は9月にウーゴ・ルイス(メキシコ)を9回TKOで撃破し、同王座を獲得。35歳9カ月の世界奪取は日本人最年長で、国内ジム5人目の3階級制覇を達成。5年5カ月ぶりの王座返り咲きを果たしていた。

 世界戦勝利を最後にリングを去る例は国内では、WBA世界フライ級王座を5度防衛中だった73年1月に交通事故で死去した大場政夫(享年23)、06年2月の防衛戦勝利後にWBC世界スーパーフライ級王座を返上し、07年3月に引退した徳山昌守がいる。