新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)が、新たな敵・鈴木みのる(48)に嫌悪感を示した。6日、都内の事務所で4日の東京ドーム大会を終えての会見を行った。ケニー・オメガ(33=カナダ)との死闘を満足そうに振り返ったが、鈴木の話題になると苦々しい顔に変わった。

 「いつまでたっても鈴木みのるというレスラーは嫌いなんだって、昨日あらためて思った。嫌いでも認める部分のあるレスラーはいるが、鈴木は絶対認めない」。13年5月、抗争を展開した鈴木の挑戦をはねのけ、IWGPヘビー級王座を防衛した。そのころのオカダは、若さと勢いだけだった。しかし、今は違う。

 オメガとの46分45秒の死闘を制したことで、新日本を背負う責任が増した。鈴木軍がノア侵略で新日本にいなかった2年間で、オカダは一皮も二皮もむけた存在になった。「鈴木さんが新日本を狙うということは、このベルトを狙うということ。でも、今のオレはなかなか強いですよ。鈴木さんがいなかった2年間で、新日本がどこまで進んだか教えてやりたいと思います」。口調は穏やかだが、その顔は自信にあふれていた。【桝田朗】