世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級の暫定王座決定戦(26日・熊本県上天草市松島総合センター)に臨む福原辰弥(本田フィットネス)が23日、熊本市内の所属ジムで練習を公開した。熊本市出身で、昨年4月の地震で被災した地元のため「明るいニュースを届けたい」と意気込んだ。

 福原はシャドーボクシングとサンドバッグ打ちを各3分、2セットこなして汗を流した。対戦相手の同級1位モイセス・カジェロス(メキシコ)にはリーチで劣るが「接近戦になると思うので問題ない。今までの積み重ねがあれば勝てる」と自信をのぞかせた。

 カジェロスも同じ場所で練習を公開。10分間の軽めの調整だったが、シャドーボクシングでは福原の名前を叫び、気合は十分。左利きの福原を警戒しながらも「KOするために(日本に)来た」と闘志を燃やした。