スーパーフェザー級世界タイトル戦で、大雅(20)が卜部弘嵩(27)を3-0の判定で破り、新王者となった。大雅は昨年9月のK-1同級世界最強決定トーナメント準決勝での判定勝利に続き、卜部弘に連勝した。

 20歳の新世界王者が誕生した。大雅が3回に卜部弘から2度のダウンを奪い、文句なしの判定勝ち。感涙にむせんだ。2回までは互角。卜部弘が左右のパンチを繰り出すと、大雅はパンチに加え、回転蹴りなど多彩な技で応戦した。試合が動いたのは3回後半。大雅は得意の跳び膝蹴りで最初のダウンを奪うと、終盤に連打で2度目のダウンを取り、勝利を決定づけた。

 「このベルトは楽に巻けたわけではない。何回もやめようと思った」と本音を漏らした。「諦めなければチャンピオンになれる」と父母に励まされ、悲願の世界王者まで上り詰めた。「K-1王者になりたいという強い気持ちでやってきたことが、試合で出せた」と胸を張った。

 今後の目標は来年3月のK-1さいたまスーパーアリーナ大会。「メインで試合したい」とぶち上げた。当面はタイトル防衛を主眼に置きながらも「コンディションを見て階級を上げるタイミングが来たらそうする」と、フェザー級王者・武尊(25)に続く2階級制覇も視野に入れていた。