ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が27日、12度目の防衛戦(3月2日、両国国技館)へ向けた予備検診に臨み、異常なくパスした。

 身体測定ではリーチがV11戦より2センチ伸びて177センチに。特に思い当たる節がない王者は、「左を調子よく打ち込んできたので、それで伸びたんじゃないですかね」と冗談交じりに笑いを誘い、「その2センチが試合ででるかな」と自己分析してみせた。

 「今回はさらに良い」と調整にも大きな手応えありで、挑戦者の同級6位カルロス・カールソン(メキシコ)と対面しても余裕の言動が際立った。会見場を出て、エレベーターに乗り込む際に左腕を軽くドアにぶつけたが、「いまので2センチ縮まったかなあ」と笑顔で嘆くなど、終始リラックスしていた。