新日本プロレスは4日、「みんなのこけし」の異名を持つ人気レスラー、本間朋晃(40)が頸椎(けいつい)の負傷でドクターストップがかかり、6日の東京・大田区大会以降の試合を欠場すると発表した。復帰時期は未定としている。

 本間は3日の沖縄大会で6人タッグに出場。試合中に邪道のグリーンキラー(ハングマンDDT=両足をセカンドロープにかけ、首をロックして後ろに倒れながら頭をマットにたたきつける技)を受けるとそのまま動かなくなった。邪道にフォール負けしたが、試合後も動くことができず、トレーナーが応急処置に当たった。その後、救急車で県内の救急病院に緊急搬送され、現在も入院している。

 本間は14年に新日本の真夏の祭典「G1クライマックス」に出場したことで大ブレークした。飯伏の代役で初の全敗というワースト記録を作りながら、何度失敗してもダイビングヘッドバット「こけし」を繰り出す姿勢がファンに高く評価され、一躍人気者になった。その後は、ほとんど聞き取れないだみ声が受け、テレビのバラエティー番組などでも活躍していた。

 本間の欠場で、6日の大田区大会で挑戦予定だったIWGPタッグ選手権は、天山・小島組が代わりに出場することになった。

 ◆本間朋晃(ほんま・ともあき)1976年(昭51)11月18日、山形県東根市生まれ。大日本プロレスから98年5月にデビュー。02年3月に全日本、09年には新日本に入団した。12年3月に新日本から契約を解除されたが、13年3月から再び新日本マットで活動している。現在はフリー。181センチ、98キロ。