亀田家のテーマ曲がよみがえる。ボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が9日、3年ぶりの国内試合となるノンタイトル8回戦(10日、東京・後楽園ホール)の前日計量に都内で臨み、55・8キロ契約のリミットちょうどでパスした。相手となるIBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)も55・5キロでクリア。和毅は「仕上がりました。自信をもって自分のボクシングをするだけです」と落ち着いた様子をみせた。

 「亀田家の再スタート」と期する試合に向け、亀田3兄弟の長男でチーフトレーナーも務める元世界3階級王者興毅氏は、「和毅に俺の曲を継承した」と明かした。入場曲を、自身が現役中に使用していた映画「ロッキー4」の挿入曲「バーニング・ハート」に変えるという。「もっと気持ちを前面に出して戦ってほしいから。和毅の欠点はそこだからね」と、“魂が燃える”ような気持ちを前面に出す戦いを期待した。