ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位村田諒太(31=帝拳)の初の世界挑戦に向けた交渉が最終盤を迎える。帝拳ジムの本田明彦会長(69)が12日、WBA同級王座統一戦が18日(日本時間19日)に開催される米ニューヨークで「2つの陣営と話し合うことになる」と明かした。元WBO世界王者で、WBA暫定王者(1位)ハッサン・ヌダム・ヌジカム(33=フランス)と、WBO同級王者ビリー・ジョー・サンダース(27=英国)の陣営と「話を進めたい」と、最終交渉にしたい考えだ。

 ヌジカムが対戦相手となる場合はタイトルはWBAの正規王者になる。スーパー王者ゴロフキン(カザフスタン)と現正規王者ジェイコブス(米国)が争う18日の統一戦が引き分けまたは無効試合でない限り、正規王者が空位になり、村田は王座決定戦に臨むことが有力。WBAのメンドーサ・ジュニア会長は先月の来日時に「引き分けや無効試合にならない限り、暫定王者の次戦の勝者が正規王者になる」と明言している。