王者ネオマール・セルメニョ(37=ベネズエラ)が同級8位久保隼(27=真正)に11回5秒TKOで敗れ、王座から陥落した。7回にダウンを奪うなど見せ場を作ったが、10回終了後に突然グローブを外す行動に出た。場内がざわつく中で11回開始のゴングが鳴ったが、棄権の意思を示して試合終了となった。

 38歳のセルメニョは「体力が限界に来ていた。手もパワーが残っていなかった。私の決断であり、コーナーの決断」と説明した。15キロの減量にも苦しみ「だいぶ減量した。日本の気候も合わなかったのかも」と淡々と振り返った。

 今後については「引退は考えていない」と現役続行の意思を示した。その上で「このクラスでは戦わないかもしれない。ただ、久保がもう1度チャンスをくれるなら、このクラスで戦いたい」と再戦へ前向きだった。