23日にボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチを戦う王者マーロン・タパレス(25=フィリピン)が19日、大阪市のグリーンツダジムで練習を公開した。

 同級6位の挑戦者・大森将平(24=ウォズ)相手の初の防衛戦(エディオンアリーナ大阪)を4日後に控え、軽めのミット打ちなどを披露。ウォズジムの大森昌治会長が見守る前で「十分に体は出来上がっている。問題ない。大森は強くなってきていると思うが、俺よりは強くない」と力強く言い切った。

 2人は15年12月にWBO世界バンタム級指名挑戦者決定戦で対戦。大森が2回TKOで敗れ、プロ16戦目で初黒星を喫した。現在19戦18勝(13KO)1敗の大森にとって、唯一のダウンを喫した天敵だ。大森陣営はリベンジに執念を燃やすが、タパレスは「今回の方がイージーと思っている」と意に介していなかった。

 練習を見届けた大森会長は「(動きが)速いね。軽く打っているだけだったけれど、出来上がっている。秘策…。“魔の左”しかないでしょうね」とニヤリ。それでも王者の仕上がりを無料通信アプリLINE(ライン)で教え子に伝えると「それは良かったですね」と返信があったという。大森も状態良好の王者を大歓迎。いずれにせよ、力を出し切る好勝負が期待できそうだ。