世界初挑戦のWBO世界バンタム級6位大森将平(24=ウォズ)が、前王者マーロン・タパレス(25=フィリピン)に11回TKOで敗れた。

 前日にはタパレスが調印式を欠席。直前まで減量に努めて臨んだ計量で体重オーバーし、王座を剥奪されていた。大森が敗れたため王座は空位のままとなる。

 タパレスのパンチを右あごに受けた大森は、試合後に右奥歯を抜いた。言葉は出せず、そのまま病院へ直行。大森昌治会長(56)は「スカッと勝ちたかった。練習が足りていないということですわ」とした上で「(相手の失態は)運が悪かったのか、タイミングなのか…。ちゃんとした試合をしたかった」ともどかしさを募らせた。

 大森は昨年12月、タパレスと対戦し無残な2回TKO負けを喫した。「魔の左」と称される強力な左ストレートを武器に、リベンジを狙ったが因縁の相手に再び敗れた。