王者京口紘人(23=ワタナベ)が連続KOはストップも初防衛に成功した。

 同級2位ジョナサン・レフジオ(23=フィリピン)と対戦。序盤からプレスをかけて攻勢で、右ストレート、左ボディーでポイントをリード。9回には左アッパーで腰を落とさせ、コーナーに追い込んだがダウンも奪えず。3-0で初の判定勝ちとなった。

 京口は大商大から昨年プロ転向し、デビューから7連勝を飾ったが、連続KOは6でストップとなった。試合前は中盤KOを宣言していたが「12回フルにやるつもりで、必ずあるチャンスに倒したかった。悔しいが、12回といい経験ができたのでギリギリ合格」と、ここまで最長は3回だけに収穫を強調。渡辺会長は「予想は12回KOだったのに」と悔しがった。

 相手は同じ23歳も27戦目で、5敗のうち3人はのちの世界王者になっている。経験は豊富で「9回に詰めたが逃がした。今までは当たれば倒れた。動きは速くうまく、それに対応できなかった」と振り返った。すでに3団体で世界ランク入りし、年内に世界初挑戦をもくろむ。「どの団体でもいい。WBO王者の福原さんとの日本人対決でも」と意欲満々だった。