プロボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が具志堅用高の持つ世界王座13連続防衛の日本記録に挑む大一番の相手が、同級1位のルイス・ネリー(メキシコ)に決まった。8月に対戦するとを24日、所属ジムの本田明彦会長が明らかにした。会場は未定となっている。

 この日、千葉県成田市での走り込み合宿を公開した山中は、「挑戦者に希望していた相手。攻めてくる時のパワーもうまさもある。フックは気を付けないといけないですね。サウスポー同士ですけど、相性は悪くない。試合が決まり(合宿の)テンションが上がる」と気合の表情。大記録が目の前に迫るが、「先に言わせてもらいますけど、記録は意識してません。そろそろ(質問が)出そうだったので」と報道陣の笑いを誘った。

 合宿では早朝の12キロを手始めに1日20キロ以上走り込み下半身を鍛えている。「坂道で前より粘れているし、成長を感じる」と34歳でも進化を実感して、納得顔だった。

 ネリーは22戦全勝(16KO)と、強打を誇るファイター。すべてメキシコで試合を行っており、同地ではファイトスタイルからも大きな人気を得ている。