ボクシングの元WBA世界スーパーフライ級王者河野公平(36=ワタナベ)が現役を続行することになった。29日に都内のジムで会見を開き、「ものすごく考えたんですけど、いろいろな試合の話もいただいて、再起すると決めました」と述べた。昨年末にWBO世界スーパーフライ級タイトル戦で王者井上尚弥(24=大橋)に6回KO負けしていた。

 決断したのは、次なる標的に心躍ったから。WBO同級1位レックス・チョー(中国)から対戦オファーがあり、10月7日に敵地香港で戦うことが決まった。3月にチョーが戦った試合をユーチューブで見たという河野は、「世界戦のような盛り上がりだった。8000人の会場は満杯で。完全アウェーだし、燃えるんじゃないか」と意欲満々。「ボクシングをやっている時以外に、血管が沸騰するように熱くなることはない。チョーが相手ならモチベーションを作れる」と期待を込めた。

 渡辺会長は「夏に一戦挟みたい。チョーとの試合はできれば挑戦者決定戦になればいい」と見通した。