アントニオ猪木(74)が24日、東京・後楽園ホールで「カール・ゴッチ没後10周年、モハメド・アリ没後1周年大会 INOKI 『ISM』」を開催した。

 今大会は、猪木が卍(まんじ)固めやジャーマンスープレックスを伝授された師匠で、2007年(平19)7月28日に亡くなったカール・ゴッチさん(享年82)が、亡くなる前の数年、来日できず生前、猪木にあいさつしたがっていたと知った西村修が、日本での墓の建立を提案。猪木に相談し、墓の建立費用を捻出するために開催された。

 猪木はリングに上がって早々「元気ですかぁ!! 元気があれば何でも出来る。本当はリングに上がりたくないけども、熱い声援を浴びるとうれしい」とあいさつ。そして「外では女と政治の話はしないことにしています」と言いつつ、衆院予算委員会閉会中審議を行っている国会について言及し、次のように批判した。

 猪木 ウソつきは泥棒の始まり、政治はウソつきの成れの果て。テレビを見ていると、腹立ってくるでしょう? 『お答えできません』、『控えさせていただきます』と主張するんですがね…本当にバカヤロー!!

 その上で「皆さんから、どうしてもリングに戻ってこいみたいな話でね…いつも、面白いことがないかなと考えているんですが、せっかくやるんであれば、ゴッチさんのアキレス腱(けん)固めを」と言い、同じゴッチさん門下の藤原喜明(68)と、観客から選ばれた10人にアキレス腱(けん)固めの実演をした。

 大会は全7試合が行われ、かつて新日本プロレスなどで活躍した“超竜”スコット・ノートン(56)も元気な姿を見せ、会場を沸かせた。【村上幸将】