アンパンマンはもう御免…。ボクシングのIBF世界ミニマム級新王者京口紘人(23=ワタナベ)が24日、前王者ホセ・アルグメド(メキシコ)を3-0の判定で下した前日から一夜明けて都内のジムで会見した。「公開処刑や」と嘆いたのは、右頬が大きく腫れ上がっていたためで、「恥ずかしい」と嘆いた。頭から飛び込んでくるアルグメドのバッティングの代償で、「アンパンマンみたい。これは今回限定。こっからはこんな顔を腫らさないようにします」と固く誓った。

 日本最速記録となるデビュー戦から1年3カ月で世界王者になった。今後見据えるのは「複数階級よりも、1つの階級で勝ち続けること」。世界的な流れは複数階級制覇に傾くが、「安定王者」を目標にして防衛回数を重ねる。ジムの先輩でWBA世界スーパーフェザー級王座を11回防衛した元王者内山高志のように、ベルトを守る道を歩む。