ボクシングの大橋ジムは25日に横浜市内のジムで会見を開き、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」で、「日本から世界へ挑戦!」と冠したプロジェクトを始めると発表した。クラウドファンディングで支援者を募り、世界挑戦するための資金を集める。金額によるリターンとして、公開練習の見学やサイン入りグッズのプレゼントなどを行う。目標金額は1000万円で、期間は25日から10月16日まで。集まった金額は選手のファイトマネーなどに当てる。HPはhttps://www.makuake.com/project/ohashi-gym/になる。

 大橋秀行会長は「SNSの普及で選手との距離も短くなり、いままでの環境とは大きく変わってきています。大橋ジムに所属する選手を直接応援してもらい、夢を乗せてほしいと思っています。ボクシング界では初めての挑戦になりますが、日本から世界への夢に参加してもらえれば」と説明した。全国のファンが参加できる環境作りを求めており、クラウドファンディングを実施する運びとなった。

 同席した元3階級制覇王者八重樫東(34=大橋)は「(出身の)岩手の人間でもなかなか試合に見に来られないという方がいます。旅費も大きくなるし、なかなか難しい。そういう方につながりができたらうれしい。もっともっとファンの方との交流が増えれば」と望んだ。ロンドン五輪銅メダルの清水聡(31)は「僕も実家が岡山で、なかなか来られないと聞く。地元の人とも交流ができたらありがたいことです」と述べた。

 同席した株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの中山亮太郎社長は「ボクシング界の新しいインフラになればと考えています。根付かせていきたい」と期待した。