WBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)がついに陥落した。挑戦者の同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)に4回TKOで敗れ、初黒星を喫した。

 開始早々から、挑戦者が果敢な攻めを見せた。序盤からネリの左フックが何度も山中の頭を捉えた。4回、ネリの攻撃に山中がふらつき始める。ネリは手を緩めることなく怒濤の攻撃。ついに山中側にレフェリーが止めに入り、TKOで敗れた。

 勝てば80年に樹立した具志堅用高氏に37年ぶりに並ぶ、日本記録の13度目の防衛だった。11年11月から、実に6年ぶりに王座を失った山中はリング上で号泣。しばらくたっても涙は収まらず、関係者に支えられながらリングを後にした。