ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)の初防衛戦が決まった。10月22日に東京・両国国技館で、同級6位トマ・マソン(27)と対戦することが23日に都内で発表された。WBA世界ミドル級1位村田(帝拳)が同級王者エンダムと再戦するメインイベントとのダブル世界戦となる。

 会見では具志堅会長が「減量失敗が心配」と切り出した。比嘉は国内初のオールKOで、沖縄出身7人目の世界王者にお祝い続き。V1が一番難しいと言われる由縁。さらに前回はパニックに陥るほど減量に苦しんだ。そこで出た警報だ。「おいしいもの食べなきゃできる。ネオン街に行かず、女性と手をつながないこと」と指令は続いた。「おいしいものを食べると王者を実感する」という比嘉は困惑し「60キロは維持した」と必死に弁解。減量開始を通常1カ月前から1カ月半に早める。

 相手は会見資料で初めて見た。「ハンサム。顔は負けても気合は負けない。絶対KOする」。目標だった会長と同じ21歳で世界王座獲得は達成も、会長の存在の大きさを知らされる日々は変わらず。「有名になりたい」と、次は浜田の15連続KOの日本最多記録更新が目標。あと3。まずはV1へ9月には長野での2次キャンプで走り込む。【河合香】