22日に東京・両国国技館で行われるプロボクシングのWBC世界フライ級(リミット50・8キロ)タイトルマッチの前日計量は21日、都内のホテルで開かれ、同級王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)は50・7キロ、挑戦者の同級5位トマ・マソン(27=フランス)も50・6キロでクリアした。

 計量後、5月の初世界戦時と同様に故郷・沖縄産の「黒のあまざけ」を飲んで減量で疲労した肉体を癒やした比嘉は「ヤバイ(おいしさ)ですね」とほっとした表情。「前回、これを飲んだことを知った(製造)会社の方が贈ってくれたんです」と笑顔をみせた。

 野木丈司トレーナー(57)は「(あまざけは)飲む点滴みたいな感覚。吸収にいいんです」と説明。計量後にはステーキとスッポンの雑炊を食べる予定で、22日には3、4キロほど体重を増やしてリングに上がる。比嘉は「何ラウンドでも倒したいですね。KOにはこだわっていきたい」と口調を強めた。

 師匠となる具志堅用高会長(62)は「明日はKOで倒してほしいね。この5カ月間でスピードも技術も上がっているから」と期待を寄せていた。