22日に両国国技館で開かれるトリプル世界戦の前日計量が21日に都内で行われ、WBA世界ミドル級タイトルマッチに挑む同級1位村田諒太(31=帝拳)、王者アッサン・エンダム(フランス)ともに1回でパスした。

 リミットいっぱいの72・5キロではかりを降りた村田は、「ほっとした。うれしいですね、ご飯を食べられる状態に戻れて」と笑顔をみせた。この日朝には100グラムアンダーだったため、水なども飲みながら調整。「ギリギリではなかった。無理はしてないですね。あ、でも減量は無理しているのか」と苦笑いした。

 物議を醸した判定で敗れた5月の王座決定戦からの直接再戦。当時の印象を思い出しながら、「やはり僕の方が一回り大きいかな。縦も横も」とエンダムの体と比較した。

 準備は整い、あとは試合を迎えるだけとなった。「どっちにしても、どんな形でも完全決着。3度目はない。自分のベストを尽くす」と誓った。