3冠ヘビー級選手権で、挑戦者のジョー・ドーリング(35=米国)が、王者諏訪魔を破り、新王者となった。

 ドーリングは、16年4月に悪性脳腫瘍が見つかったことで長期欠場。放射線治療をなど化学治療で復帰を目指した。その後、17年1月に全日本マットに復帰し、この日を迎えた。試合は、巨漢同士の肉弾戦。諏訪魔の厳しい攻めで、何度も頭部からマットにたたきつけられたが、不屈の闘志で立ち上がった。最後はラリアットからフライングボディーアタックを決め、必殺のレボリューションボムで試合を決めた。ドーリングは試合後「ガンに苦しんでいるすべての人にささげたい。カムバックのクライマックスだ。ガンに苦しんだけど、今は最高だ。こんな風にカムバックできるとは思っていなかった。サポートしてくれた家族や友人に感謝したい」と、興奮気味に話していた。