凱旋(がいせん)防衛戦だ-。ボクシングのWBC世界タイトルマッチで初防衛に成功したフライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が23日、同じく初防衛したライトフライ級王者拳四朗(BMB)と都内で一夜明け会見。「ほっとした」という愛弟子を見守った具志堅会長が、「(来年の)1月か2月くらいに(故郷の)沖縄で試合をしたい」と意向を示した。

 前夜は勝利したリング上で、WBA同級王者井岡一翔を希望したが、同会長は「大みそかはできないと断られた」と明かした。標的がいないなら年末にこだわりはなく、むしろ沖縄での開催を模索する。会長直々に正月返上を告げられた比嘉は、「えっ」とショックの表情を浮かべながら、すぐに「うれしいです!」。次戦は日本記録に並ぶ15連続KO勝ちがかかる。実現すれば故郷に錦を飾る最高のタイミングとなる。