元プロレスラーの大剛鉄之助さんが4日に死去していたことが6日、分かった。75歳だった。

 宮城・仙台市出身で、大相撲を経て、66年10月に蔵前国技館でプロレスデビュー。プロレスラーに転向。交通事故による負傷で現役引退後はカナダ・カルガリーを拠点とし、新日本プロレスの北米支部長や海外修行中のヤングライオンのトレーナーや世話役など務めた。若手時代から交流の深かった新日本プロレスの天山広吉(46)、天山の盟友・小島聡(47)は自身のツイッターを更新し、大剛さんの他界を報告した。

 天山は03年のカナダ・カルガリー遠征時、大剛さんが伝授されたのが必殺技の1つとなるアナコンダバイス。この必殺技で同年にG1クライマックスを初制覇していた。ツイッターを通じ、天山は「今から24年前の93年の6月に、海外武者修行で欧州に行きました。そして、大剛さんに出会い、言葉で言い尽くせないほどたくさんのことを学びました。まだ信じることができませんが、心よりご冥福をお祈りいたします。合掌」とつづった。

 また小島もツイッターで「私にとってもテンザン同様、海外遠征時で大変お世話になった方です。厳しくも優しい、もう1人の父親のような存在でした。思い出が尽きませんが…ご冥福をお祈りいたします」と故人を悼んだ。