1階級下の同アトム級王者で挑戦者の小関桃(35=青木)が3-0の判定で王者黒木優子(26=YuKOフィットネス)を破り、2階級制覇を達成した。「最初からストップまで手を出し続けるつもりだった」と、1回から前に出る強気の攻撃で圧倒。アトム級で男女を通じて日本人最多の17連続防衛中の勢いのまま、1年前から戦術を徹底してきた接近戦でのアッパーやボディー攻撃で主導権を握った。軽量級男子との過酷なスパーリングや練習の日誌書きなどの努力も実った。

 黒木は地元で6度目の防衛に失敗した。試合後、リング上で泣くほどの悔しがりようで「まずは(WBC女子世界ミニフライ級王者の)返り咲きを目標に、どこかでチャレンジしたい」と復活を誓った。