新日本プロレスとメキシコ団体CMLLの合同興行が最終日を迎え、メキシコへの無期限遠征に旅立つヤングライオンの川人拓来(かわと・ひらい=20)が壮行試合を戦った。

 サプライズで用意された700枚のオレンジの応援ボードをファンが掲げる中で登場。CMLLの伝説的選手アトランティスと組み、バルバロ・カベルナリオ、外道組と対戦した。「入場時は何も知らなくて。そしたら、周りに応援ボードがたくさんあって。うるっときたんですけど、そこは試合で出し切って、笑顔で終われたらなと思った」。

 カベルナリオにノータッチ式トペ・コンヒーロを見舞うなど、はつらつとした気合全面の試合を展開した。最後はカベルナリオのカベルナリアの餌食となって無念のギブアップとなったが、会場からは大きな声援が飛び続けた。

 メインカード後には、リング上に再登場してマイクを握った。「新日本の未来を開拓するために海外遠征に行ってきます」と誓いの言葉。16年1月にデビューして2年弱がたった。「何度も辞めようと思った時期があったんですが、その時、何人かのファンの方に声をかけてもらったことがすごく力になった。いままでにないレスラーとして、ミサイルとなって帰ってきます!」と感謝も述べた。