プロボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が21日、渡米を前に報道陣の取材に応じた。フライ級、スーパーフライ級の世界王者を集めた興行「Superfly2」(24日・米イングルウッド)の視察とロサンゼルス合宿のため、26日まで初めて米国に滞在する。

 米国を意識し、星条旗のワッペンの入ったMA-1を着用し、既に気持ちは米国モード。ロサンゼルス近郊のホテルに宿泊し、ロードワークやジムワークに臨む予定で「12時間のフライトを我慢すれば本場のボクシングが見られると思うと楽しみ」と声をはずませた。

 同興行ではフライ級のWBA世界同級王座決定戦(ビロリア-ダラキアン)とIBF世界同級タイトルマッチ(ニエテス-レベコ)が組まれている。比嘉は「軽量級のビッグマッチで、すべてが注目カード。もしリングに呼ばれたら英語でスピーチしたい」とやる気満々。4月15日の3度目の防衛戦(横浜アリーナ)に勝てば、団体王座統一戦も計画されるだけに気合十分だった。

 また前日20日には師匠の具志堅用高会長(62)とともに沖縄県民栄誉賞の受賞が発表された。比嘉は「高校まで沖縄にいた時には考えられないような賞に選んでいただきうれしい」と喜びを表現していた。