関節技マスター、ザック・セイバーJr.(30=英国)が、棚橋弘至(41)を破り、ニュージャパン杯(NJC)初優勝を決めた。

 棚橋の繰り出すあらゆる技に得意の関節技で対応し、じわじわと追い詰めていった。終盤、棚橋のハイフライフローをかわし、足を捕まえ締めあげた。最後は32分2秒、オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デス(変形けさ固め)で勝利をつかんだ。試合後、セコンドのTAKAみちのくに「4・1、両国でお前は誰に挑戦する?」と尋ねられ「オカダとやりたい」とIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカへの挑戦を表明した。初出場ながら、関節地獄で内藤哲也、飯伏幸太、SANADAと新日本が誇る実力者を次々と倒し、最後は新日本のエース棚橋を血祭りに挙げた。「初めて出たNJCだけど、最初から終わりまでオレの独走だった。今日、オレは棚橋を終わらせた。今はオカダがここのエースらしいが、英国のヘビー級王者が、そのエースを倒さなきゃいけない」と、ザックは不敵に笑った。