米総合格闘技のUFCファイトナイト128大会は21日(日本時間22日)、米ニュージャージー州アトランティックシティーのアトランティックシティー・ボードウオーク・ホールで開催される。

 ウエルター級5分3回に出場する中村K太郎(33)は20日(同21日)、対戦相手となるトニー・マーティン(28=米国)とともに同地での前日計量に臨み、両者ともにともに170・6ポンド(約77・3キロ)でクリアした。

 昨年9月のUFC日本大会以来、約7カ月ぶりのオクタゴンとなる中村が対戦するマーティンはライト級から1階級上のウエルター級初戦。寝技、関節技が得意で通算12勝のうち、8勝が一本勝ちをおさめる。減量から解放され、米国の名門アメリカン・トップ・チームに移籍してレスリング特訓を積んでおり、侮れない相手となる。

 中村は「もともと3ラウンドを通じてずっとテークダウンを狙い続けるような戦い方をする選手。そこからさらにレスリングを強化することで、得意の寝技に持ち込みたいのだろうと思います。そこは要警戒ですね」と分析。その上で「相手のテークダウンをしっかり切って、打撃で勝負をしたり、逆に自分がテークダウンしたりする展開を作りたいと考えています」とイメージを膨らませた。

 これまで打撃を得意とする相手との対戦が多かったという中村は「ストライカーとの対戦の方が慣れていてやりやすいように感じますが、純粋なグラップラーと戦うのは初めてなので、それはそれで楽しみです」と気合を入れ直した。

 またフライ級5分3回で出場予定だった佐々木憂流迦(28)は対戦する同級15位マゴメド・ビブラトフ(ロシア)の体調不良で試合中止となった。