ボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が5月20日に東京・大田区総合体育館で、WBA世界ライトフライ級7位ビンス・パラス(19=フィリピン)と2度目の防衛戦に臨むことが23日、発表された。1階級上の挑戦者はIBFに転級申請済みで、来月発表の同団体ミニマム級最新ランキングに入る見通しだという。

 13勝無敗のパラスは、幼少時代に出会った元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の心遣いで、病気の父の治療費などの援助を受けていた。路上でゴミを集めて働くなど苦労を重ねながら、パッキャオを目指し、プロボクサーになったという。

 都内のジムで会見した京口は「ハングリーな選手だと思うので、そういった選手にしっかり勝ちきることが、成長につながる」と気合を入れ直した。また親交の深い前WBC世界フライ級王者比嘉大吾の体重超過については「プロなので何も言い訳にならない」とあえて厳しい言葉を口にした。