ボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の前日計量が24日、都内のホテルで行われ、3度目の防衛を狙うWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)がリミットまで200グラムの48・7キロでパスした。挑戦者で同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)も48・7キロでパスした。

 計量を終えると、防衛戦恒例の超高級弁当が待っていた。東京・西麻布の焼き肉店「けんしろう」の特製メニュー。山形・雪降り和牛のシャトー・ブリアンにぎりずしで、値段は1貫4000円でしめて8万6400円相当。拳四朗はほおばった瞬間に「うまい~!」ともん絶した。メニューを考案した店主岩崎健志郎さん(40)は「シャトー・ブリアンのおすしは珍しいと思い、遊び心のある拳四朗選手を喜ばせようと」と説明。肉は真空状態にした低温調理法で完全滅菌し、ガリも消化を考えてリンゴで作る凝りようだった。 前日23日は過去3度の世界戦前同様、映画を観賞。パニックアクション大作「ランペイジ 巨獣大乱闘」でリラックスし「いい時間を過ごせた」という。また、こちらも定番のスイーツは当初のコッペパンからフルーツサンドに変更。スマートフォンで評判の店を検索し、足を運んだ。

 後はゴングを待つだけだ。V2戦はKOにこだわり、有言実行したが、今回はやや控えめだった。「6、8回ぐらいで倒せたら。サウスポー相手は距離感が大事なんで(KOを)意識するのは…。距離を保って、カウンターが決まればいいかなという感じ」と話していた。