3冠ヘビー級選手権は、王者宮原健斗(29)が、チャンピオンカーニバル(CC)優勝者の挑戦者・丸藤正道を破り初防衛を果たした。CC決勝で丸藤に敗れた宮原は、終盤まで大苦戦。巧妙な試合運びをする丸藤の術中にはまり、終盤は虎王、不知火の必殺技を続けて受けるなど、大ピンチ。しかし、ヒザ蹴りで流れをつかむと、雄たけびをあげて最後は25分52秒、シャットダウン・スープレックスホールドで試合を決めた。宮原は「この1カ月は長かった。毎日、丸藤が夢に出てきた。さすがのひとこと」と試合後は、対戦相手の丸藤を称賛。そして「こんな3冠チャンピオンが似合う人は、オレの中で三沢光晴さんとオレの2人。オレの中では、三沢さんと同じくらいだと思っているから。全日本の中でオレのようにしゃべって、しゃべっているチャンピオンは過去にいない。オレが全日本を引っ張っていく。新しいスタートをしたが道は見えている」と話した。試合後リングで挑戦表明したデュラン・ジェームズと6月12日の後楽園大会で防衛戦を行うことも、王者の権利で決めた。