日本ボクシングコミッション(JBC)は28日、昨年12月のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦前の薬物検査で陽性反応が出た尾川堅一(30=帝拳)に対し、1年間のボクサーライセンス停止処分を科すと発表した。今月24日に開催した倫理委員会で処分を決めた。停止期間は昨年12月5日の同王座決定戦翌日から1年間。JBCは世界戦で初めて日本人選手がドーピング検査で陽性反応となった事態を重く見て「ボクシングファンの信頼並びに社会的なボクシングに対する信頼を揺るがす結果となった」としている。

 既に尾川は米ネバダ州コミッションから6カ月間の資格停止処分(試合翌日から起算)、ファイトマネーの20%となる罰金1万4000ドル(約150万円)の処分が科されていた。またテビン・ファーマー(米国)に判定勝ちを収めた同決定戦は無効試合となり、王座も失っていた。