前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが、1カ月ぶりに試合後に口を開いた。

 14日の開幕戦初戦で、「CHAOS」の後輩ジェイ・ホワイトにまさかの敗戦を喫したばかり。レフェリーの見ていないタイミングを利用されての金的、椅子攻撃と反則技の連続に屈した形だったが、前夜はコメントを残さずに会場を去っていた。そもそも、6月9日の大阪城ホール大会でケニー・オメガに敗れて13度目の防衛に失敗してからは、沈黙を続けてきていた。

 この日は外道と組み、17日の札幌大会の公式戦で戦うバッドラック・ファレ、タンガ・ロア組と対決。外道が3カウントを取られて敗れた後に、コメントブースに登場すると「皆さん、お久しぶりです」と切り出した。そして、言った。「勝ちたいねえ、負けてばっかりだけど、やっぱり勝たないとつまんないでしょ。オカダが勝たないと、新日本プロレス見に来たなって気にならないでしょ。ドロップキック見ても満足できない、レインメーカー見ても満足できない、勝たなきゃ満足できないでしょう」。

 前日会見では新入場曲、新衣装で戦ってきたこの1カ月間を振り返り、「変わろうとしたけど、変われなかった。前のただ強くてカッコいいオカダ・カズチカと、何も変わることができませんでした」と自己肯定していた。あと必要な「変わらないもの」は勝利。初戦こそ不覚を取ったが、ここから巻き返していく。