ボクシングWBO世界フライ級木村翔(29=青木)が異例の海外防衛戦に臨む。27日に中国青島で同級4位フローイラン・サルダール(29=フィリピン)とのV2戦が、19日に都内で発表された。会場が二転三転で8日前の発表も、6月には内定して準備してきた。「誰でもどこでも目の前の敵を倒すだけ」と話した。

 昨年7月に上海で中国の英雄鄒市明から王座獲得に、中国で卓球福原やサッカー本田らに次ぐ人気者になった。試合はゴールデンに全国中継という第2のホームに「応援はありがたい。熱くさせたい」と歓迎した。

 初防衛を機に配送のバイトをやめて引っ越した。月5万円の5畳のアパートから、15万円で10畳の高層マンションに。ド派手な黄色い革靴を自慢しながら「1日でも長く防衛して稼ぎたい」。次戦は3階級制覇を狙う田中(畑中)と指名試合の見込みでもあり、異国で負けるわけにはいかない。