日本マットでも活躍したWWE殿堂入りの元プロレスラー、「ロシアの白熊」ことニコライ・ボルコフさんが亡くなったことが分かった。WWEが29日(日本時間30日)。発表した。享年70歳。

 クロアチア出身ながらロシア系レスラーとしてベアハッグなどを得意技に活躍。72年7月には日本プロレスに参戦し、坂口征二の保持したUNヘビー級王座に挑戦した。

 74年にはブラッシーとともに新日本プロレスに参戦。アントニオ猪木、坂口組が保持した北米タッグ王座にも挑んだ。82年には全日本プロレスに参戦し、ニック・ポックウィンクルと組んでジャイアント馬場、ジャンボ鶴田組の持つインターナショナル・タッグ王座にも挑戦するなど、日本マットで存在感を示していた。

 WWEの前身となるWWWFでは同ヘビー級王者ブルーノ・サンマルチノに何度も挑戦。さらにWWF時代には同ヘビー級王者ハルク・ホーガンにも挑んだ。85年3月のレッスルマニア1大会では、アイアン・シークとの反米コンビでWWF世界タッグ王座を獲得。セミリタイアしながらも何度もWWEに登場し、05年にWWE殿堂入りを果たしていた。また週刊少年ジャンプで連載されていた「キン肉マン」に登場する人気レスラー、ウォーズマンの本名「ニコライ・ボルコフ」の由来となっていた。