日本ボクシング連盟の吉森照夫専務理事が8日、都内で会見を開いた。

 質疑応答の中で、山根明会長(78)が口にした「私は本日をもって、辞任を致します」という発言について、会長を辞めたのか、理事を辞めたのか、日連の会員そのものを辞めたのか、辞任の範囲がハッキリしないという点に質問が集中した。それに対し、吉森専務理事が「今、言ったじゃないですか? 何、言ってるんですか? しつこいですよ!!」と“逆ギレ”する一幕もあった。

 吉森専務理事は、山根会長の辞任についての範囲を問われると「辞めると言ったんだから…天下に表明したから辞任します。皆さんが、そうおっしゃるなら書面をいただいてもいいですよ」と、開き直りとも取れるリアクションをした。

 吉森専務理事は、山根会長の辞任について確証は取れるのか? と聞かれると、山根会長とは、辞任発表後も電話で話したと語った。その上で辞任発表後、同会長から「辞任した以上、ちゃんとやる。心配することはない」と話があったと明かした。

 報道陣から「会長が何を辞めたか、日連が範ちゅうを分かっていないのは異常事態」と聞かれると、「(会長の)権限がなくなった。会長を辞めるって言ったじゃないですか? 理事も含めても辞めるという考えだと私は確信します」と答えた。「本人の辞任が明確じゃない。話が進まない」と追及されると「私が追及しなかったのが悪かったかもしれないが…」と言葉を濁した。

 それが「(山根会長に)電話できるでしょう?」、「どこを辞めたのか分からない。連盟が辞めた範囲を把握できていない」と繰り返し聞かれると「定款上の権限…今、言ったじゃないですか? 何、言ってるんですか? しつこいですよ。私が、もう1度、あらためて確認します。この場ではお断りします」と、ややキレ気味に返した。【村上幸将】