4年ぶり3度目の優勝を狙う棚橋弘至が優勝決定戦(12日)進出を決めた。Aブロック最終戦でオカダ・カズチカと激突。G1での過去2戦と同じく、30分時間切れ引き分けに終わったが、7勝1敗1分けで1位通過を決めた。

 最後まで攻めた。引き分けでも首位は守れる状況にも、29分30秒を過ぎてからハイフライフロー。惜しくも3カウントは入らなかったが、痛む右膝の代償も恐れずに舞った。「今シリーズは心と体を技がそろいました」。出場選手で最多17回目の出場で「充実感が一番」だという。ケガの後遺症で繰り出せる技の選択肢は限られるが、戦略性が光る。この日もオカダ得意のツームストンパイルドライバーを見舞った。

 「盛り上がっているのはすごくうれしい。けど、ちょっと棚橋ご苦労さんみたいな空気が出てきてるから、やめてくれないかな。俺の夢はまだ続いているから!」。功労者扱いされるのは御免だ。