ボクシングのWBO世界スーパーバンタム級6位大竹秀典(37=金子)が「ビールカラー」で2度目の世界戦に挑む。25日に米グレンデールで控える同級王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)への挑戦を控え、13日には都内の所属ジムで練習を公開した。14年11月以来となる世界挑戦に向け、ゴールドのメッシュを入れた新ヘアで練習に臨んだ大竹は、試合コスチュームもゴールドとホワイトにしたことを明かした上で「ビールをイメージしました」と説明した。

 現在、横浜ビール直営の「驛(うまや)の食卓」で働いており、勤務先を意識した色にしたという。トランクスは腰の部分が泡をイメージした白、その下をビールの色に近いゴールドに。入場ガウンも頭に被るフードが白、それ以外がゴールドになっており「白と金の色の割合はおいしいビールのつぎ方と同じですかね。7対3とか、8対2とか」とジョークを交えながら意図を口にした。

 1週間前に12回のロングスパーリングも消化するなど順調に調整を続けている。37歳1カ月という日本人最年長での世界王座奪取の記録にも挑む大竹は「王座を奪わないと先がないし、1回目に負けた喪失感を思い知っている。必ず(王座を)取ろうと思っています」と強い決意をにじませた。