元K-1王者の魔裟斗(39)が20日に都内で、「戦友」という山本“KID”徳郁さんの死去を惜しんだ。パーソナリティーを務めるニッポン放送「笑顔のミナモト」で、24日放送の追悼コメント収録の際に取材に応じた。

04年にKIDさんの挑戦表明から対戦した。通算64戦したが「楽しかったのはあの試合だけ」と最高の相手に挙げた。「無理と思ったけど、10キロ違う中で真正面から正々堂々、果敢に戦った。見た目と違い、スポーツマンだった」と評した。15年にも復帰再戦で連勝したが「また10年後に」と呼び掛けられた。「子ども同士がいいと言った。戦うより一杯行こうと約束したのに。昔話をしながら飲みたかった」と残念がっていた。

最後に会ったのは1月に仕事で、その後にがんと知った。「いなくなっちゃった。教えた選手がKIDイズムで活躍するのを願っているはず」とKID2世の誕生、継承を願った。