元WBC世界スーパーバンタム級王者畑中清詞(51=畑中ジム会長)ジュニアの建人(20)が、デビューから無傷の7連続KO勝ちで初タイトルを獲得した。アプリリャント・ルマーパサル(23=インドネシア)との王座決定戦。3回にボディー攻めで最初のダウンを奪い、5回にワンツーの右で2度目のダウン。立ち上がったところに連打を浴びせ、5回1分56秒TKO勝ちした。

「2回から足がつってだいぶ不安があった。早く終わってよかったなって安心してます」。2回に左足、続けて右足がつって「初めてなんで」とあせった。当初は防御重視のプランも、思い切って倒しにいった。「練習してきた」ボディーを中心にルマーパサルを圧倒。5回で仕留めた。

父子世界王者への通過点。「だれにも負けないぐらい(父の映像を)見ている。普段は尊敬できないから、尊敬できるものを見つけたくて」と笑顔で話した。今後は日本、東洋太平洋タイトル獲得を目指す。