「氷の皇帝」と呼ばれる元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)が怒濤(どとう)の左拳23連打をふり下ろしてのTKO勝ちで同級GP決勝に進出した。

メインイベントのGP準決勝で、元UFCファイターのチェール・ソネン(41=米国)と対戦。1回、ワンツーで最初にダウンを奪うと立ち技でのファイトを要求し、今度はすくい投げでソネンを転がした。上から拳をふり下ろして相手の体力を削った。

3分経過後、ソネンの片足タックルでテークダウンを許したが、相手の隙を突いて上に乗ると、そのまま左拳で相手顔面を23回連続で殴り続けてレフェリーストップ。1回4分46秒、TKO勝利を飾ったヒョードルは「ソネンが良い準備をして臨んできたね」とロシア国旗を両肩にかけて満足そうに話した。

GP決勝は元UFCファイターのライアン・ベイダー(35=米国)との顔合わせに決定した。金網の中で視察に訪れていたベイダーと向かい合って握手も交わしたヒョードルは「彼は偉大で強い選手だ。シリアスな試合になるだろう。とても良い決勝戦の相手になる」と淡々と口にしていた。