ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が17日(日本時間18日)、2度目の防衛戦を20日(同21日)に控え、ラスベガスのトップランク社のジムで公開練習を行った。

村田の帝拳ジムの同門で元3階級制覇王者のホルヘ・リナレスは、試合の鍵に「バックステップ」を挙げた。ラスベガスに新装した個人ジムを持ち、村田も直前練習をそこで行ってきた。その動きで気付いたのは、「後ろに下がるのはすごくいいね」。ジャブをきっかけに踏み込んでくるブラント対策。距離感を保つためにバックステップを取り入れたことに目を見張ったという。

ブラントについては「素晴らしい選手。今までで村田さんはこの選手が一番やりにくい」と分析。判定まで考えてくる相手に、「焦らないことが大事」とし、本格的にプレッシャーをかけるのは5回以降でも良いと説いた。「初めは見た方が良い。相手は速いから、動くのもうまい。試合は5回以降に動く。村田さんの右はすごいから、7、8回にKOだね」と予想した。